無知蒙昧なセンテンス

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理系大学院生が世界史の本読んでセンター試験解いてみた

こんにちは、さみっとです。

 

 

先に言っておきますが、タイトルの雰囲気と実際の記事の内容は結構ギャップがあると思います。

タイトルだけ見ると「ちゃんと学んだことのない人が一から勉強してセンター試験でそれなりの点を取った」記事に見えますが、実際は「ちゃんと学んだことのない人が受験世界史とは関係ない世界史の本を読んでセンター試験を解いたら全然分からなかった」記事だからです。期待外れだと思った人はここまででブラウザバックしていいと思います。

 

 

一度世界史を体系的に学んでおきたいな~と言う気持ちが前々からあって、ようやくまともな本を読んでみました。読んだ本はこれです。

世界史 上 (中公文庫 マ 10-3)

世界史 上 (中公文庫 マ 10-3)

 
世界史 下 (中公文庫 マ 10-4)

世界史 下 (中公文庫 マ 10-4)

 

 

本屋で「東大・早稲田・慶應で1位!」みたいな帯がかかってたからという雑な理由でこの本を選びました。中身はかなり分量があり、しかも元々英語の本を邦訳してある本だったので読みにくい文がけっこうあったので読み進めるのが大変でした。とはいっても内容は文明に焦点を当てて古代から現代までを一貫して記述していて、世界史を線で捉えていたので歴史の全体像がつかみやすかったと思います。パッと感じたこととしては、険しい状況に置かれるほど人類は大きく進歩してきたんだなというのがありました。逆に言えば平和でのんびりした状況だと進歩は起こらないのかなとも思いました。まさに歴史から学ぶと言った感じで面白かったです。

一方で、割と西欧中心の視点で書かれていて、西欧至上主義的な匂いがしました。まあこれに関しては原題が『A WORLD HISTORY』なので、著者なりの世界史の解釈という読み方をすればいいんだと思いますが。あとは、各時代の出来事や人物といった固有名詞はあまり登場せず、また説明なしに歴史用語が出てくることも間々ありました(ex.カリフ、シャー、国名がいきなり文中に現れる、など)。こういうことを踏まえて、恐らく世界史のせの字も知らない人が最初に読む本ではないんだろうなと思いました。これもあって読み進めるのに苦戦したんだと思います。マジで全然読み進まなくて、どれぐらい進まなかったかというと「東名高速道路上り線の海老名JCTから横浜町田間」ぐらい進まなかったです。『サルでもわかる世界史』みたいな本を楽に読んでウキウキしてた方が良かったかもしれません。サルだけに。

 

まあでも折角3か月かけて読み終わったんだし試しにセンター試験でも解いてみるかと思って、令和二年度の問題(世界史B)を解いてみました。本番に強いタイプなので、自分の出せる力を最大限出し切って解けたと思います。

 

結果...34点(100点満点)

 

なんとか期待値は超えることができて良かったと思います。大体4択だったので、全部勘だとして25点。つまり9点分を実力でもぎ取ることができました。己が内に秘めたる確かな実力の片鱗を垣間見ました。

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実際そんなことはなく、問題を解くことで、受験世界史と自分が読んだ本がいかに噛み合ってないかということをそれはそれはとても深く実感しました。深すぎてフッ化水素酸になりました。今ならガラスも溶かせます。設問見るたびに「おれの知らんカタカナでいっぱい!!!あ、たまにおれの知らん漢字もある!!」ってなってました。文明に焦点を当て世界史の全体像を掴む本と、個々の事例に焦点を当てその知識を問うてくるセンター試験。それはもう遠距離恋愛2年目のカップル並にすれ違ってました。周りに遠距離恋愛2年目のカップルいないんで知りませんけど。

 

 

世界史を体系的に学ぶという目標は果たしてこれで実現できたのでしょうか。体系的な本をかなり頑張って読んだのは確実ですが、基礎が無いまま無理やり応用だけ学んだ感が半端ないです。でも頑張って読んだので学んだ感はめっちゃあります。ただ、いわゆる教科書的な知識が頭に入っている状態で読んだ方がはるかに楽しめそうだし理解が深まりそうな気がしました。

まあ、とりあえずは読み切ったという事実をかみしめて達成感で自分を誤魔化しとこうと思います。

 

では。