ポケモン feat. 初音ミク VOLTAGE Live!(以後、ポケミクライブ)があまりにも良かったので半ば衝動的に感想を書き散らす。あまりにも情緒が揺さぶられてしまい、何かを吐き出さずにはいられなくなってしまった。
※細かい楽曲の説明や考察はあまりしていません。感情の垂れ流しです
はじめに
とんでもないライブだった。
ライブを観てから、おれの心の中にうわ言のように「ポケミクライブって本当にすごくて」と繰り返しているだけのエリアが出現しちまった。
今までに観てきたライブというものの中でも群を抜いて心を動かされたし、群を抜いて余韻が続長引いてる。ライブを観てから4日経った今現在も、亡霊のようにポケミクの曲を聴き続けてる。なんならどの曲もライブを観る前より遥かに煌めいていて魅力的になっていて、ライブ前よりおれの熱量もデカくなってる。
ほんとうにとんでもない体験だったよ。
おれにとってのポケモンとボーカロイド
ポケミクライブは初音ミクたちバーチャルシンガーとポケモンがコラボしたライブで、2023年から2年ほど投稿されてきたポケミク楽曲をライブで披露するというものだ。
公式HP
おれはポケモンもボーカロイドもズブズブに通ってきている。
はじめてプレイしたポケモンのソフトはダイヤモンドで、そこからパール、プラチナ、エメラルド、ブラック、ホワイト2、ムーン、ソード&シールド、スカーレット&バイオレット、ZA、とプレイしている(実はちょくちょく抜けがある)。本編以外もポケカ、ポケモンGO、ポケモンユナイトとプレイしてきている。本編はブラックのころからずっと対戦をやっていて、ソード&シールドからは結構ガチでのめり込んだ。ちゃんと計算できないが、全作品のプレイ時間を合わせたら5,000時間くらいはある。ユナイトやカードも合わせたらもっとある。2023年にはWCSのイベントにも当たり、参加した。就活の時、自己アピールでポケモン数千時間やってますって面接で言うくらいには自分の中で特徴のある部分だ。もちろんその面接は落ちた。そんなことはどうでもよくて、おれにとってポケモンというのはバカデカい部分を占める一大コンテンツなのだ。
ボーカロイドはと言うと、2012-13年ごろから聴き始めた。カラオケで友達がマトリョシカを歌っているのを聴いて「いい曲じゃん」と思ったのがきっかけで、そこから自然と曲を漁り始めた。同時期にカラオケにもハマりだし、ボカロ曲を漁る→聴き込んでカラオケで歌う、のシステムのを完成させめり込んでいった。そこからは、多少の熱量のブレはあるものの毎年2-300曲は聴き続けてる。カゲプロが終わったころにハマりだし、シーンとしては陰りを見せたと言われたころにガッツリ聴いて、tiktokやYouTubeというマルチプラットフォーム、プロセカの流行を経て人気を取り戻し、それと同時に少しづつ一般への市民権も得て、ボカロ発アーティストが邦楽で幅を利かせるようになってきたその過程をリアルタイムで見てきた。2018年からは毎年マジカルミライに行っているし、ミクフェスやDJイベント、ヨルシカ結成前のn-bunaやピノキオピーの単独ライブにも行った。ボーカロイドもまたおれの青春を構成する一大コンテンツなのだ。
そんなもんだから、ポケモンとボーカロイドがコラボしてライブします!なんて言われたら、その宣言だけでもうとんでもイベント確定なわけである。
ただ、こういう背景があるだけでは「とんでもないライブ」だとは思えなかっただろう。でもポケミクライブは間違いなくライブとしてもとんでもなかった、これは自信を持って言える。
マジカルミライも毎年行っていていいな〜と思ってはいるが、物販はペンライト+αくらいしか買わないし、ライブも1公演みたら満足するし、めちゃくちゃ感動するということもほとんどない(2019を除く)。あと、キャラクター推しの概念が希薄で、初音ミクをはじめとする特定のバーチャルシンガーへの愛というものはあまりない。ボカロPや楽曲への熱量が主だ。だからキャラグッズに惹かれることはほぼなくて、代わりにボカロPのアルバムやライブにお金を落とすことが多い。
ポケモンもガチ対戦がメインだったから、ポケモンの世界が大好き! みたいな層とはうっすら温度差を感じている。WCSのイベントも世界ランカーたちのガチ対戦を目当てに観に行ったから、ポケモン文化の盛り上がりや一体感は二の次だった。もちろんそれ自体もいいとは思っているんだけど。
好きなポケモンは? と訊かれたらだいたいミミッキュ、ゲンガー、ナットレイ、メタグロス、クチート、あたりを答えるんだけど、これもだいたい対戦でお世話になったからで、バトル性能として気に入ってるというのが要素として一定を占めている。その上で見た目が良いとか雰囲気が好きとかがある。
ライブの感想
そんなおれがポケミクライブを浴びて、今まで観たライブではじめて、
・キャパってライブをn公演観ないと全て味わえない!と思ったし(1公演しかチケット買えておらず……)
・円盤絶対買う!と思ったし
・ドラムをやってるからライブ行くと必ず楽器隊の演奏を注目する時間帯があるのに楽器隊をほぼ見ずに終わったし(演出追うのに精一杯すぎて)
・ライブが終わっても亡霊のようにセトリを聴き続けてる
という状態になった。異常な体験だった。
まず、開始時にミクがミライドンに乗って登場した時点でうわあすげぇな、ミライドンじゃん!乗ってんじゃん!となった。ステージの周りの装飾が点灯していき、天井にあるモンスターボールが点灯して姿を現すのもテンション上がった。この時点で既にマジカルミライとは別ベクトルのライブで、めちゃくちゃポケモンの色が濃かった。
ライブが始まると、あまりの演出の豪華さに終始キャパオーバーしていた。序盤からバンバン火を吹いたり火花が散ったりしていて、「あ、火とかって序盤から出すのありなんだ、ほえ」となった。まず楽曲提供しているボカロPがボスラッシュみたいなメンツで、この楽曲で普通にライブするだけでとんでも豪華セトリなのに、演出も楽曲に全く負けてないというか、むしろ楽曲の魅力を引き出していて、それだけでなく楽曲単体とは全く別次元のコンテンツに昇華してしまっていた。序盤からアンコール後みたいな熱量で続いてて、その熱が全く落ちないまま、むしろそこから更に加速し続けてライブが終わるという、意味の分からない熱を出していた。アンコールのころにはもうライブの向こう側みてぇな熱をしていた。何らかの新記録に立ち会ってるような気分だった。
普段ライブを観るときって、曲が終わったら拍手したり「フォーーー」って言ったり「うおおおおお」って叫んだりしてるんだけど、ポケミクライブの時は曲が終わる度に「えぇ……やば……」「うへぇ、すげぇ……」と、事態を受け止めきれず心の内側が上手く出力に反映されない時に特有の、ちょっとドン引きしてるかのような声色を出していた。
例えばメロメロイドではクチートがステージに出ていて、6世代メガ進化環境でクレセクチートを使っていた身としてもうテンションブチアゲなのだが、そのクチートがラスサビあたりでメガシンカしたんですよ!! もうね「うわああああああ」ですよ、もう。曲全然頭に入ってこなくて、ステージの上のメガクチート以外の情報が入ってこないの。そしたら曲が終わって、「うわ……これやべぇ……」って口からこぼれるキャパ越えオタクが爆誕したわけ。メロメロイドは4曲目だったんだけど、曲中にメガ進化とかするんだ……そういうのありなんだ…… ってこの時点でもう異常なライブだということをまざまざと見せつけられた。
その後もとにかく演出だけでキャパがいっぱいになって曲とか演奏とかが明後日の方に行ってしまう瞬間が度々あった。ゴー!ビッパ団のビッパは可愛すぎてはじめてビッパに強い感情を抱かされたし、俺ゴーストタイプのゲンガーはゴーストそのもので釘付けだったし、ひゅ〜どろどろのミミッキュがミクに抱えられたり離されたりしているときの質感が本当にいる!って思ったし、ファサード・クエスチョンの間奏は〇✕クイズに全力で、だからこそ最後のメタモンがいるにはありえんびっくりした。この辺でもうキャパ超えすぎて麻痺ってて、チャンピオンのシロナ戦前の演出とかEncounterのルギアの演出とか絶対に刺さってるんだけどもう声として何も出力されなくなってた。
オーパーツのありえん作り込みの回文歌詞も絶妙な演出でそれと分かるようになっていて感動した。でもこれは初見だと流石にきついかもしれないとも思った。
エスパーエスパー、むげんのチケットではシンガーがポケモンの力で浮いてて、演出の幅の広さに度肝を抜かれた。
ポケットのモンスターのゲーム画面大集結はゲームの中にいるポケモンっていうおれの原体験を直で刺しに来てた。
ボルテッカー、電気予報はもう想像以上に電気の存在感が強くて、たぶんあの「ビリビリ!」のボリュームは不快に感じるかどうかギリギリのところを攻めてるんだけど、会場のボルテージとここまでの演出の豪華さも相まって全然快感だった。ありがとう。
Glorious Day、アフターエポックス、たびだちのうたでは18タイプイラストがこれでもかと演出に使われていて、しかもどれも違うみせ方をしていて、これも本当に豪華で意味がわからなかった。この辺になってくるともう感情もよく分からなくて、「なんかもう最高〜あ、ウッ……でへへ〜(アヘ顔)」みたいな感じだった。
クロスロード、もはや覚えてない。ブルーレイ観ます。
全曲あげてたらほんとうにキリないのでライブ自体の感想はこれくらいにしておく。
あとから振り返るとセトリもめっちゃ良くて、俺ゴーストタイプ→ひゅ〜どろどろのゴーストつながり、チャンピオン→オーパーツの人気キャラクターつながり、Encounter→きみとそらをとぶ→むげんのチケットのゆるやかな空のテーマ、ボルテッカー→電気予報のビリビリタイム、たびのまえ、たびのあと→ポケットのモンスターの旅テーマ、などなど、色々な共通項でつながるセトリになっていた気がする。
おわりに
今回のライブはそのあまりに豪華な演出、ポケモン30周年記念といった要素から採算度外視という噂もある。だとしたらこの規格のライブは今後そうそう出来ないような気がしてくるし、実際あれだけの演出を目の当たりにすると採算度外視というのも納得感がある。
ただの推測でしかないけど、採算度外視だからこそやりたいことを全て詰め込むようなライブが実現したんだろうなと思う。演出は豪華なだけでなく、3DCGの使い方や技術的な側面でもかなり画期的だった。ただ詰め込みたいということではなく、ポケモンの良さもボーカロイドの良さも殺さず、むしろコラボすることで単体では表せない場所に行けると、心の底から信じているが故の所業だったのんじゃないだろうか。
ポケモンと初音ミク(ボーカロイド)文化を互いに尊重し合い本気でコラボレーションするぞという熱量が、資本主義を超え、結果的にとんでもないライブを作り上げていた。そう言えるんじゃないだろうか。
少なくともこのライブは、ポケモンとボーカロイドが交わることで、それぞれの良さを引き出すだけではなく、「ポケミク」という交差点としての新しい熱が生まれ、それが明るい未来の種になる。おれにはそう映った。
最後に、公式HPのこのフレーズを引用して終わろうと思う。
キミの目の前で、夢と冒険と、未来と音楽が交わる!
どこまでも、ボルテージ!
ポケミクライブへ! レッツ ゴー!