どうも。また一つ統計関連の本を読んだのでサクッと記事書きます。一応、前回の記事を貼っときますが、別に内容的には続いてないので見なくても平気です。
今回はベイズ統計の本を読みました。これです。
ベイズ統計は最近話題になっていて、今勢いのある機械学習や行動経済学といったジャンルと相性のいい分野です。その歴史は浅くて、20世紀半ばごろから提唱され始めたらしく、コンピュータ技術の発展に伴って急速に頭角を現してきたみたいです。いわゆる統計学(ピアソンやフィッシャーが確立してきた統計学)とは趣を異にしていて、従来の統計学では不可能であるような分野にも応用が可能であるという特長があります。ここまでだいたいwikipediaの受け売りです。
自分は今までずっと記述統計や推測統計についてやってきたので、ここらでちょっと雰囲気の違う分野を学んでみようということで、ベイズ統計について学んでみました。ここからは今回読んだ本の感想とかを書いていきます。
第一印象として、ベイズ統計の基礎となる理論が繰り返し丁寧に説明されててとても分かりやすかったです。特に確率の話を高校の数学レベルから丁寧に書いていて、すんなりと入ってきました。ベイズ統計は基本的に「ベイズの定理」という一つの公式から始まっており、本書ではこの定理の意味や使い方を豊富な例題を使いながら学べるのでいいと思いました。
構成としては、まずベイズ統計と従来の統計との違いに触れてから確率の説明に入り、ベイズの定理の導入と活用法について述べ、後半でベイズ統計学の話をする、といった感じでした。後半の統計の話も例題を通して学べるようになっており、従来の統計の考え方と比較しながら進行していくので両者の違いが実感できます。ただ後半のベイズ統計学の章は、ベイズ統計学独自の考え方に対する説明が中心で数学的な説明については最低限しかされてないので、少し読みにくさを感じました。特に確率分布の説明が少ないので、この辺りは別の本やインターネットで補った方がいいかもしれません。また、従来の統計学の考え方も詳しくは触れてないので、ある程度の前提知識がないと不完全燃焼になる可能性が高いと思います。前半の確率の説明がとても丁寧なだけに、後半の統計に関する説明がやや短いのが惜しい気がします。とはいえ、ベイズ統計学のエッセンスは十分に知ることができると思うので、入門書としては悪くないと思います。特に従来の統計学の基礎を学んだことがあるがベイズ統計は全く知らない、といった人が読むにはいい本だと思いました。
ざっとこんな感じです。次は、記述統計や推測統計をもっと深めようかと思ってます。いよいよコイツ(↓)と向き合う時ですかね…
これを読み終われば独学の指標にしている統計検定準1級 や1級の問題(まあまだちゃんと問題見たことないんですが苦笑)にも立ち向かえるようになるはず、、と個人的には思ってますが、いかに…
- 作者: 東京大学教養学部統計学教室
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 1992/08/01
- メディア: 単行本
- 購入: 26人 クリック: 308回
- この商品を含むブログ (21件) を見る
以上です。ではでは。