どうもこんにちはさみっとです。
「統計独学の道のり」の記事で書いた『意味がわかる多変量解析』の本を読み終わったので、感想とか今後の予定とかを軽く書いていこうと思います。あらかじめ断っておきますが、本の内容や解析の知識に関してはあんまり話すつもりはないです<(_ _)>
一応、前回の記事と今回読んだ本を貼っときます。
まずはこの一冊から意味がわかる多変量解析 (BERET SCIENCE)
- 作者: 石井俊全
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2014/06/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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今回読んだ本はタイトル通り多変量解析に関する本なのですが、まず多変量解析について少し触れておこうと思います。多変量解析というのは複数の変量を持つデータを分析しよう、というもので、データのタイプや分析の目的によって様々な分析法があります。データのタイプとしては、試験の点数や血圧といった量的データなのかはい・いいえで答えられるといった質的データなのかで分析法が異なって来ます。また、分析の目的としては未知の量的なデータを予想する「予測」、未知の質的なデータを予想する「判別」、変量を減らす「要約」に分けられます。この本はまず最初に上記の多変量解析のパターンについて触れ、解析を理解するための最低限の前提知識を解説し、そのあとにそれぞれのパターンごとに用いる分析法を章立てで解説する、という形式で書いてありました。
感想なんですが、「まずはこの一冊から」とか「意味が分かる」とか書いてあるだけあって確かに分かりやすかったです。最初に多変量解析の概要を書いてあったおかげで各種分析の説明を読んでても全体像がぼやけることなく読み切ることができました。とはいえもともと統計の基礎的な内容を理解していないと厳しい内容であるように感じました。自分の場合ちょうど統計の基礎を一通り勉強していたので、丁度いい難易度だったかなと思います。分かりやすくはあったんですが、個人的にタイトルの雰囲気よりは難しいような気がします。やはり解析のメインは数学なので、数式はゴリゴリ出てきました(笑)。特に行列計算をすることが多く、統計だけでなく線形代数の知識もそれなりにないと理解するのに苦労する感じでしたね。一応後ろの方に数学的な知識の補足が書いてあって結構わかりやすいのですが、それでも固有値・固有ベクトルがなんとなく分かるくらいの知識がないと読みにくいだろうなと思います。
まあざっくりとこんな感じですねー。今後どうしようかはちょっと迷ってて、一つは前の記事に書いた通り、『自然科学の統計学』を買ってじっくり読み進めるってのがあります。この場合は今まで身につけた統計の知識を深めていく感じになりますね。もう一つは、最近話題(?)のベイズ統計に関する本を読むってのですね。こっちにする場合は、深めるというより統計の知識の幅を広げる感じになると思います。独学の一つの指標にしてる統計検定合格を考えた場合前者の方が優先度が高い気がするので、その点では『自然科学の統計学』を買った方がいいかもしれません。
ただ、受けるつもりの統計検定準一級の試験が来年の6月までなく、それまでかなり期間があるので、ベイズ統計の知識を身に付けてもいいかなとも思っています。それと、個人的に『自然科学の統計学』が難しそうでめんどいなってのもあります(笑)。
あと、一つ前の記事にも書きましたが最近何かと忙しいので、何をやるにしても次の本を買うのは今月下旬以降になるかなぁって思ってます。
- 作者: 東京大学教養学部統計学教室
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 1992/08/01
- メディア: 単行本
- 購入: 26人 クリック: 308回
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見えないものをさぐる―それがベイズ: ツールによる実践ベイズ統計
- 作者: 藤田一弥,フォワードネットワーク
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2015/11/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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なんとなく候補あげてみました。まあ こんなところですかね。ではでは。